AnyLogic 8.8-8.8.2

Java 11
このリリースでは、AnyLogicのJavaがバージョン が11に切り替えられ、次に示すコーディングプロセスが簡単になりました。
- コレクションの作成。
- コレクションを配列に変換。
- ファイルなどから文字列を読み書き。
Java 11への移行は、オプションおよびストリーム用の新しい文字列メソッドと高度なJava関数をもたらしました。
FIFO&LIFOラックの種類、タスクプリエンプション、および新しい直径プロパティ
この新しいリリースでは、Storage マークアップエレメントがFIFO(first in, first out)とLIFO(last in, first out)ラックタイプをサポートします。その結果、セレクティブ、ドライブイン、重力、およびプッシュバック棚をモデル化できます。さらに、荷積みと荷降ろしの場所は切り替えることができます。また、StoreブロックでsetReservation() メソッドによって作成された事前予約を使用することも可能になりました。
タスクの優先度プロパティがStation マークアップエレメントに追加されています。これにより、優先度が高い別のタスクが、ステーションにサービスを提供しているリソースを使用することができ、その逆も同様です。
Turn ステーションとTurntable コンベアエレメントには、ハンドルを使用するだけでなく、これらのエレメントの直径をプロパティで変更できる、直径プロパティが含まれるようになりました。
AnyLogic 8.7.8-8.7.12

連続した背中合わせラックの配置
以前のAnyLogic 8.7.7 リリース で、ストレージマークアップエレメントが導入されました。このエレメントは、指定された領域を埋めるために必要なラックのサイズまたは数を自動的に計算することにより、大規模なストレージエリアをすばやく描画するのに役立ちます。また、必要に応じてラックと通路を倉庫にすばやく入力できます。現在、このエレメントは連続したラックをサポートしています。
クラウド内モデルにファイルにエクスポート
ファイルのエクスポート機能により、モデルからのデータを外部ファイルに書き込むことができます。たとえば、Excelファイルの実験結果は、他の分析ツールとの分析または統合に使用できます。圧縮されたZIPファイルを含むファイル形式が使用できます。
コードでGISネットワークを作成
8.7.9の新しいデモモデルは、GISネットワークをプログラム的に作成する方法を紹介しています。createRouteと呼ばれる関数には、データソースから座標を読み取り、ルートに自動的に接続するJavaコードが含まれています。
リバーシブルコンベア
Conveyor マークアップエレメントには、コンベアの方向を変更するオプションがあります。これにより、メインコンベア沿いのワークステーションにつながるリバーシブルコンベアのネットワーク構築が簡単になりました。この機能は、コンベアバッファーの作成にも役立ちます。
AnyLogic 8.7.12には、更新された組み込みヘルプが付属しています。
AnyLogic 8.7.1-8.7.7

- 密度マップは、現在の瞬間の密度だけでなく、指定された期間の平均も表示できるようになりました。
- 無人搬送車(AGV)などのスマートトランスポーターは、他のトランスポーターが存在する場合、交差点で減速するようになりました。
- 新しい道路交通ライブラリは、ユーザーは停車線の前と車線内の車の数を数え、交差点を通過した車の統計を収集、車のルートの長さを調べ、車の平均速度を見つけることができます。
- 新しいレイアウト要素Storageを使用すると、倉庫全体を簡単に描画できます。また、エージェントがロードまたはアンロードできる新しいタイプのラック(SelectiveラックとDrive-Inラック)も導入しました。これらのエレメントの詳細については、 Helpセクションをご覧ください。
- AnyLogicは、ラック間にパスのネットワークを自動的に描画できるようになり、リソースとトランスポーターが指定されたパスに沿って移動するトランスポートネットワークの構築が容易になりました。これらのパスは、モデルにすでに存在するネットワークに簡単に接続できます。
- マテリアルハンドリングライブラリの新しいStoreおよびRetrieveブロックは、ストレージおよび取得操作のためにプロセスモデリングライブラリからリソースを選択するのに役立ちます。新しいブロック内では、セルの予約、輸送、および倉庫内のエージェントのロードとアンロードが自動的に実行されます。
- •倉庫構造から1つ以上のセルを除外できます。これは、倉庫の構造が不規則な場合(たとえば、ラックの一部が柱でブロックされている場合)に役立ちます。
AnyLogic 8.7
- AnyLogic 8.5.2以降、ユーザーは天井クレーンの操作をシミュレートできるようになりました。現在、これらのクレーンのブリッジの数は複数構成可能であり、必要なスパンの数を設定できます。天井クレーンは自動的に作動します。高度なユースケースでは、クレーンの動きをAPIで制御できるようになりました。
- 容量、スループット、その他の条件で制限がかけられる歩行者エリアが導入されました。
- 歩行者は現在、ソーシャルディスタンス(社会的距離)のルールに従い移動することができ、実際の生活と同様に、歩行者はそれらを順守しようとします。
Bonsaiプラットフォームを利用すると、モデルをプラットフォームに簡単かつ迅速に接続し、シミュレーションのデータに基づいてAIアルゴリズムをトレーニングできるようになりました。
- 2DのCADファイルのエレメントを、建物の壁に変換できるようになりました。AnyLogicの組み込みコンバータは図面内のエレメントを認識するため、モデルで壁として表すエレメントを選択するだけで変換できます。AnyLogicの新しいバージョンは、.dxf(2010より古いバージョンを含む)および.dwg形式のCAD図面をサポートします。
AnyLogic 8.6
マテリアルハンドリングライブラリ
- AGVは、モデルの特定の領域での移動を制限または禁止できるようになりました。制限は、スペース、スケジューリング、スループット、その他の条件に応じて構成できます。
- コンベア上の処理ステーションは、オブジェクトを個別に処理できるようになりました。
- タスクを解放またはキャンセルした後は、トランスポーターは自動的に選択した最寄りの基地局に移動するか、ユーザーが指定した場所に移動できます。
鉄道ライブラリ
- APIを使用して、線路の空き状況を確認し、到着列車のために線路を予約できます。
- 線路が故障している場合やビジー状態の場合等、列車の進路が遮断された場合、列車は迂回路を動的に計算したり、遮断された線路の前で停車したり出来るようになりました。
- ライブラリに新しいタイプの鉄道スイッチ(ポイント)を追加しました – ダブルスリップスイッチ、シングルスリップスイッチ、およびオールツーオール(デフォルトのスイッチタイプ)。
AnyLogic 8.5

複数レベルのモデルをサポート
建物、コンベヤ、さらに船舶等の複数レベル(階層)オブジェクトを、単一エージェントのフレームワーク内でモデリングが可能になりました。オブジェクトのマルチレイヤービューを維持しながら、AnyLogicで各レベルを個別に操作できます。また、レベルの透明度を変更して、レベルのコンテンツを非表示または表示できます。
レベル間でアイテムを移動するには、ネットワークポート、レベルゲート、またはリフトマークアップエレメントを使用します。
トランスポーターの密度マップ
自由に移動するAGV用に密度マップを追加しました。これは歩行者モデルと同じように機能し、色により混雑度合いを表現します。プロパティにより、AGVの透明度と数を調整できます。

AnyLogicクラウドAPI
AnyLogic Cloud APIはバージョン8.5.0で追加された機能です。APIのクライアントがより柔軟で使いやすくなりました。新しいAPI機能を使用すると、アニメーションモードでクラウドモデルのパラメーターを直接変更でき、HTMLインターフェイス作成機能も拡張されました。
その他の改善点
- パレットラック、コンベア、クレーンに障害物プロパティが追加されました。アクティブになると、オブジェクトは歩行者の障害になり、周囲を回らざるを得なくなります。
- 新しい鉛蓄電池の生産チュートリアル では、自動車用電池の生産ラインのモデルを構築する方法を段階的に示します。
- 新しいモデル例病院内のマテリアルハンドリング
AnyLogic 8.4

マテリアルハンドリング ライブラリ
- トランスポーターはガイダンスパスなしで自由に移動できます。トランスポーターは壁、設備の設置、その他の運搬装置などを考慮して移動することができます。パスガイドトランスポータの場合、カスタムルーティングロジックを有効にします。
- AnyLogic 8.4の新しいネットワークポートおよびリフトエレメントにより、コンベアとトランスポーターのネットワークを複数のセグメントおよびレベルにわたって運用できます。
- 新しいJib Craneオブジェクトは一つ又は複数のネットワークに接続でき、新しい Conveyor Spurエレメントはアングルでコンベアをより簡単に接続できます。
ユーザーインターフェイスとモデルの操作
- フレームレートとレスポンスが向上した3Dおよび2Dアニメーションの改良。
- 自動コードフォーマットは、1つまたは複数エレメント、さらにはモデル全体にも適用できます。
- モデルは、GUIとコマンドラインの両方から別々のJavaアプリケーションとしてエクスポートできるようになりました。

AnyLogicプライベートクラウドLite
- 8.4のリリースに伴い、AnyLogic Cloudに簡単にモデルをアップロードできる AnyLogic Private Cloud Liteをリリース。ローカルネットワークワークステーションにインストールすることができ、組織内でシミュレーションモデルを共有することができます。AnyLogic Private Cloud Liteを是非お試し下さい。
- Excelファイル、またはその他のファイルから、シミュレーションモデルの入力パラメータを設定できるようになりました。
その他のアップデートと改善
- 8.4では、GISファイルやCADファイル、画像、テキスト、スプレッドシートなどのモデル関連リソースは、モデルツリーの[リソース]で管理できます。
- 新しいモデル例と使い方:無軌道で動作するトランスポータームービング、トランスポーターの追い越し、AGV付きラックシステム、フルフィルメントセンターコンベアシステム。
AnyLogic 8.3

マテリアルハンドリング ライブラリ
AnyLogic 8.3では新しくMaterial Handling Libraryを導入し、工場や倉庫のプロセスシミュレーションを行います。このライブラリは、生産ラインや組立ラインのシミュレート、自動搬送車(AGV)を含む、倉庫や工場での物品の輸送をシミュレートするマテリアルハンドリングデザイン機能がご利用できます。
マテリアルハンドリングライブラリは、以下に適用されます:
- 工場のレイアウトの評価で、工場フロアのパフォーマンスを向上。
- 製造ラインのレイアウトを分析し、生産増加時にそのキャパシティをテストします。
- リソースの割り当てとプランニングを実行し、不慮のボトルネックや故障を避ける。
- 製造施設周辺の車両および産業用ロボットの経路ロジックを管理し、コンベヤ、製造機械、およびオペレータとの相互作用をモデル化します。

その他のアップデートと改善
- モデルアニメーションがブラウザで起動されるようになりました。
- AnyLogic 3DシェイプでCollada (*.dae)形式が利用可能になりました。これにより、開発者はサードパーティのオブジェクトをモデルで自由に使用できます。
- 3Dオブジェクトのトランスペアレンシーレベルの設定が可能になり、隠れている場合でもオブジェクトを表示します。
- カスタムブロックの構築を簡単に作成できます。ブロックは、プロセス図の外観をよりシンプルにする場合や、同じブロックを毎回使用する場合に便利です。
- サンプルモデル:ソーラーパネル生産ライン、 AGVとパレタイジングシステム 及び倉庫コンベア
- AnyLogic 8.3以降、32ビットLinuxシステムはサポートがありません。
AnyLogic 8.2

AnyLogicにNewパレットオブジェクトの追加とGIS検索の強化及びクラウドのソーシャルログインが可能に
AnyLogic 8.2のハイライトは以下のとおりです。:
- 新プレゼンテーションオブジェクト-Canvas複雑に動的に変化するイメージを作成することが出来ます。
- New3Dオブジェクト:鉱山設備、信号機、オートバイ他
- 64ビットコンピュータの高画素密度画面のサポート:インターフェイスは、HiDPIおよびRetinaディスプレイのサポートを強化。
- GISマッピングの拡張機能:新マップタイルとランタイム検索エリアの設定とロックが可能に。
AnyLogic Cloudもアップデート:
- Facebook、Twitter、GoogleまたはLinkedInを使用した簡単なサインイン
- リンクでモデルを共有することで、未登録ユーザーがモデルを実行し、編集できるようになりました。
- アニメーションウィンドウのインタラクティブな図形や要素は、マウスポインタで示すと強調表示されます。
- クラウド3Dアニメーションの改善。すでにクラウドにあるモデルの3Dアニメーションを改善。
- 新マルチラン実験:モンテカルロ2次およびパラメータバリエーション実験。
- 新クラウドインスペクションウィンドウ:SDモデルの変数グラフと同様に、基本的なモデル要素の統計情報を表示します。
- Boxプロット、2Dヒストグラム、3Dサーフェスグラフ等の新しいグラフィックの追加。
- クラウドへのモデルアップロード時間が、約2.5倍向上しました。
AnyLogic 8.1

AnyLogic Cloudの新しい機能の追加
AnyLogic Cloudも8.1にアップデートされました。新機能により、ユーザーは次のことが可能です。:
- モデルソースファイルをモデルと共にアップロードし、他の開発者またはAnyLogicクラウドユーザー全員にアクセス権を付与する。
- クラウドベースモデルアニメーションにおけるステートチャート、フローチャート、およびシステムダイナミックス要素の表示。
- パンとズームを含むベクトル3Dアニメーションでモデルを実行。3Dオブジェクトパネルのシェイプのサポートは後にリリースを予定。
- バージョンコントロールを使用してチームのモデルパラメータを編集。
- モデルに、コメントや他のユーザーに個人的なメッセージを送信
ランダムサンプリング実験の結果を視覚化するのに役立つ、密度プロット、誤差プロット、散布図をAnyLogic Cloudで利用できるようになりました。
- 密度プロットは、連続した時間にデータの分布密度を視覚化します。
- エラープロットは、結果の平均値とその標準偏差を示します。
- 散布図は、実験全体を通して入力値がどのように変化するかを示します。
AnyLogic 8.0

シミュレーションモデルのオンライン共有
AnyLogicは、クラウドサービスでモデルを共有できる最初のシミュレーションツールとなりました。AnyLogic Cloudは、PC、スマートフォンやタブレット端末を含むあらゆるデバイスからオンラインでモデル実行し、他のユーザーとモデルを共有できるWebサービスです。
AnyLogic Cloudは、幅広いモデル実験やカスタムWebダッシュボードでオンラインシミュレーション解析を実行する強力なツールです。AnyLogic Cloudの使用で、次のことが可能です。:
- 複数のシミュレーションを並行して行い、結果を比較する。
- 実行されたすべてのシミュレーション結果をすぐにExcelフォーマットで取得する。
- WebブラウザでモデルのHTML5アニメーションを表示する。
- バージョンコントロールを使用してチームのモデルパラメータを編集する。
- 共有モデルにアクセス、または独自のオンラインシミュレーションポートフォリオを作成する。
その他の機能
- 高解像度ディスプレイ(HiDPI、Retinaなど)のサポート
- 外部ファイルをエージェントダイアグラムにドロップすることで、テキストファイル、Excelファイル、Object3D、またはImageオブジェクトを作成
AnyLogic 7.3

道路交通ライブラリ
AnyLogic 6.6発表された道路交通ライブラリは、AnyLogic 7.3で全機能が利用可能になり、車両の詳細な動きをモデリングし、各車両独自の行動パターンを持つエージェントに似せて表現できるようになりました。シミュレーションでは下記が可能です:
- 運転ルールを考慮した車両の動き
- 信号機、交差点、分岐での優先順位
- 駐車場
- 公共交通機関の動き
道路交通ライブラリは、高速道路、一般道路、製造現場での輸送、または車両、車線のモデリングに適しています。また、交通デンシティマップ利用で、交通渋滞の可視化が可能になりました。
その他の機能
- 液体ライブラリに新しいブロックやその他の機能拡張
- ビルトインデータベースの改善:スケジュールの負荷、テーブル機能、およびカスタムデータをデータベースからの入手
AnyLogic 7.2

AnyLogicにデータベースが組み込まれました
AnyLogicモデルには、入力データの読み取りや、シミュレーション出力を書き込むため使用できるデータベースエンジンが組み込まれています。データベース機能は、初期設定や作業に一定量の外部データを必要とするモデルを構築するときに大変役立ちます。データベースはモデルと共にその機能をエクスポートすることができます。新データベースにより、次のことが可能になりました:
- パラメータ値を読み込み、モデルを構成します。
- プロセスモデルにエンティティを生成。
- 他のデータベースまたはExcelスプレッドシートからデータをインポートし、簡単に利用できる形式で保存します。
- フローチャートのアクティビティ、イベント、ステートチャート、メッセージパス、エージェントの履歴を記録します。
- リソース使用率、待機時間、処理時間、および移動時間を表示。
- 統計、データセット、およびカスタムログを保存し、データの後処理およびエクスポートを簡素化します。

液体ライブラリ
ネットワークにおける流体の振る舞いをより理解し、バルクおよび液体材、ガス、および石油のシミュレーションおよびモデル化に液体ライブラリを開発しました。このライブラリは、連続プロセスを離散モデルに統合し、詳細レベルでそのパフォーマンスを表現することができます。
その他の機能
- アップグレードされた歩行者ライブラリにカスタマイズ可能なエスカレーターおよび蛇行して並ぶ行列オブジェクトを追加
- AnyLogic GISオブジェクトには、車、自転車、および歩行者のルートに加えて、鉄道のルーティングも含まれます。
- ベクターグラフィックスをAnyLogicマークアップエレメントに自動変換
AnyLogic 7.1

新GISマップの実装(タイルマップ)
AnyLogic 7.1は、シミュレーションモデルへGISマップと関連するGISベースのサービスを完全に統合化した先駆者です:
- オンラインベースマップに保存されているすべてのデータ(都市、地域、道路ネットワーク、病院、学校、バス停など)へのアクセスが可能
- 地図上にエージェントの配置、既存の道路やルートに沿ったエージェントの移動
- 組み込みのGoogleマップスタイルの検索や新スペースマークアップ(GISポイント、GISルート、GIS地域など)を使用して、モデル内に要素を作成
ダウンロードが完了すると、タイルがキャッシュされ、ユーザーはオフラインモードでGISマップを使用した作業が可能。

AnyLogicPLE(パーソナルラーニングエディション)
AnyLogicには有料のライセンスが必要です。しかしながら、シミュレーションモデリングを学ぶ、学術機関や個人が学習および研究に利用できるように、また、シミュレーションコミュニティへの効果を期待して2015年1月12日にPersonal Learning Edition (PLE)をリリースしました。学生や教授、社員等がシミュレーションモデリングソフトウェアを無料で利用できます。AnyLogic PLEは、無料で下記の機能を使用できます:
- 無償の永久ライセンス
- 高度な機能(制限有)
- 無期限の無償アップグレード
AnyLogic PLEは、標準ライブラリ、GISマップ、3Dアニメーションや3つのモデリング手法のサポートを含みます。PLE版は、使用できるライブラリの種類や数に制限がありますが、シミュレーションを学習するには十分な機能を備えています。
その他の機能
- 時間、速度、長さ、加速度、および面積単位等のパラメータを自由に定義できます。たとえば、エージェントの速度をマイルまたはキロメートル単位で設定したり、イベントや状態の変化の時間単位を選択することが出来ます。
- スケール空間マークアップ機能の更新で、エージェントアニメーションのスケールをすばやく定義できます。
- Java 8への移行:コレクション関連コードの記述に適した優れたAPI
AnyLogic 7.0

新機能で、より迅速でシンプルなモデル構築
AnyLogic7の新機能には、マルチメソッドモデリングのサポート強化、最小限のコーディング、ライブラリの更新で、更に使いやすさが向上しました。
拡張モデリング環境
- エンティティ、リソース、エージェントはすべて同じオブジェクトになりました。
- エンティティはそれぞれ個別の振る舞いを持ち、プロセスの動きと別の動作をします。
- エージェントはコーディングなしでプロセスフローチャートに出入りすることができます。
- システムダイナミクスは、エンティティおよびエージェントを内外で自由に使用できます。
- エージェント、エンティティ、リソースユニット、歩行者、鉄道車両など、あらゆる種類のオブジェクトに統合された3D空間。
- 人、車両、パレット、建物、電車、設備は同じ3D空間で互いに影響し合います。

新プロセスモデリングライブラリ
AnyLogic 7は、離散的なイベント(プロセス)モデリング用の、新プロセスモデルリングライブラリ(過去版では、エンタープライズライブラリ)を提供しました。新しいライブラリで、ユーザーは、グラフィカルなユーザーインターフェイスでエンティティのパラメーター、内部変数、アニメーションおよび統計を定義することができました。従来の"push"エンティティ・フローに加えて、"pull"フローがサポートされました。それはアプリケーションを作成するのに特に役立ちました。新しいライブラリは task priorities, interruptions, preemption, failures, breaks, shiftsをサポートします。
歩行者ライブラリの更新
このアップデートにより、歩行者モデルはモデルの能力に影響を与えること無く、スケーラビリティが向上しました。ユーザーは、壁、障害物、サービスポイント等に特定マークアップ要素をあてはめ、歩行者スペースを容易に見つけることができます。新しい組み込み機能により、ポイント・アンド・クリックでの最小限のコーディングでモデル開発が可能になりました。
エージェントベースモデリングのサポート強化
- エージェントベースの基礎をなす、エージェント、エージェントの数、エージェント同士のリンクおよびネットワークは、ウィザードやグラフィカルエレメントを使用して最小限のコーディングで作成することが出来ます。
- エージェント数は、わずか数クリックでエージェント・セッティングできます。
- エージェント同士のリンクは、グラフィカルオブジェクトを使用して定義し、可視化可能です。
AnyLogic 6.7-6.9

チームライセンス供給
バージョン6.7では、AnyLogicチームライセンスが導入されました。引き続き購入が可能で、複数のユーザーがワークステーション間でAnyLogicを共有することができます。
アプレットで3Dアニメーション
AnyLogic 6.7はJavaアプレットと互換性のあるAnyLogic 3Dアニメーションを作成しました。3DアニメーションのモデルはWeb上に公開でき、ユーザーはWebブラウザから3D画面を表示し、遠隔操作できます。

歩行者ライブラリのアップデート
AnyLogic 6.9で歩行者ライブラリがアップデートされました。新機能として歩行者密度が追加され、ダイナミック密度マップとしてアニメーション化することが可能になりました。歩行者密度マップは、モデル実行中のアニメーションのトップに表示され、混雑部分は赤く表示されることで、ユーザーは歩行者モデルの特定のエリアの混み具合(スループット)を観察できます。
その他の機能
- 最適化とキャリブレーション実験をスタンドアロンのJavaアプリケーションとしてエクスポート可能。
- AnyLogic 6.8には、高度なソフトウェアバージョンと修正管理システム-SVN(Subversion)が含まれています。
AnyLogic 6.6

オンラインでモデルを実行
2011年AnyLogicはRunTheModel.comと呼ばれるシミュレーションコミュニティのWebサイトを立ち上げました。これは、モデルをオンライン(WEB上で)で実行する第一歩であり、モデルは、AnyLogic開発環境からRunTheModel.comに直接アップロードすることができ、シミュレーションモデルをオンラインで検索、実行、共有、および評価してそれらの情報を共有できました。この機能は,AnyLogic8のリリースにより、AnyLogic Cloudとして更に機能を強化して提供しています。
交通ライブラリ(テクノロジープレビュー)
輸送ライブラリの改訂バージョンとして、車両の交通量をシミュレートし可視化する交通ライブラリのプレビュー版がリリースされました。ライブラリは、非常に大規模な交通システムをモデル化するために使用することができ、エンタープライズライブラリ、歩行者ライブラリ、および鉄道ライブラリと統合出来ます。その後、AnyLogicは交通ライブラリの正規版をリリースしました。

システムダイナミクスモデリングの強化
AnyLogicは、システム・ダイナミクス・モデル構築にフルサポートしました。システム・ダイナミクス変数間の依存関係を描き、かつグラフィカルな構造との一貫性をチェックして、後で計算式を入力する能力を含んでいました。
AnyLogic 6.6以降、ダイナミック変数やパラメータに測定単位をつけることが可能になりました。
その他の機能
- ExpertFit(分布ソフトウェアで有名)がAnyLogicに組み込まれました。データセットを処理し、最適な分布を判断し、AnyLogicへその分析結果をインポートするためにExpertFitを使用することができます。
- 64ビットのWindowsを使用するAnyLogicユーザーは、より多くのエージェント、大規模なデータセットや配列などが使用可能になり、最大の利益を得られます。
AnyLogic 6.5

3Dアニメーションの機能拡大
AnyLogic 6.5は3Dアニメーション機能を拡大し、モデルを2Dと3D両方のアニメーションタイプで表現でき、それらを同時に見たり、画面を切り替えて見ることができます。3Dは、複数のビューポイントを定義し、異なる角度から視界を同時に表示することが可能になりました。
2Dアニメーションと同様に、モデルを実行すると3Dアニメーションが表示されます。これは、記録されたビデオではなく、モデルのダイナミクスを反映した映像が表示されます。また、サードパーティの3DオブジェクトをAnyLogicにインポートし、エンティティ、リソースユニット、またはエージェントのアニメーションとして使用できるようになりました。
すべてのAnyLogicライブラリで、3Dアニメーションがサポートされました。鉄道ライブラリの3Dオブジェクトパレットには、機関車、様々な貨物車、乗用車等の3Dオブジェクトがあります。歩行者ライブラリで3Dアニメーションやカスタム3Dオブジェクトを起動することで、ユーザーは印象的な現実に近い歩行者モデルを作成できます。

鉄道ライブラリの改善
AnyLogicバージョン6.5から、鉄道ライブラリは、コーディングをしなくてもドラッグアンドドロップで鉄道システムのロジックを定義する使いやすいフローチャートインタフェースをサポートしています。
その他の機能
- 新"Excelファイル"オブジェクトにより、AnyLogicモデルからExcelファイルに簡単にアクセスできるようになりました。
- AnyLogic 6.5からは、マルチプロセッサコアに同時にシミュレーションを分割して駆動させることができます。
- AnyLogicは中国語とドイツ語で利用可能になりました。
AnyLogic 6.2-6.4

アクションチャート
AnyLogic 6.2はアクションチャートを導入しました。これはユーザーが構造化プログラミングのスタイルでアルゴリズムを図表で定義することを可能にした構造化ブロック・チャートです。これにより、Javaのシンタックスに精通していないモデル製作者でも、容易にアルゴリズムを定義することが可能になりました
Javaアプリケーションのモデルエクスポート
AnyLogic 6.2から、モデルをスタンドアロンJavaアプリケーションとしてエクスポートできるようになりました。エクスポートされたモデルは無制限にインストール、実行が可能です。また、ユーザーはマスターアプリケーションを作成し、JavaコードからAnyLogicモデルを直接呼び出すことができます。
モデルのアニメーションは、オプションでカスタムユーザーインターフェイスの一部か、ユーザーインターフェイスを表示せずにモデルを実行することもできます。この新機能により、上級ユーザーは高度にカスタマイズされたソリューションを作成し、それを既存のワークフローにシームレスに組み込むことができます。

操車場ライブラリ
6.4バージョンでリリースされ、アップグレード後、鉄道ライブラリとして名前が変更された操車場ライブラリは、複雑で大規模な操車場オペレーションをシミュレートし、視覚化することが可能です。操車場モデルは、他の輸送、積み下ろし、リソース割当て、メンテナンス、ビジネスプロセスなどのディスクリートイベントやエージェントベースモデルと組み合わせて利用することができます。
モデル作成ウィザード
この新しい機能により、AnyLogicユーザーは、新規モデルの作成手順を減らすことができるようになりました。新規モデルを作成する場合、ユーザーはシステムダイナミクス、ディスクリートイベント(プロセスベース)、エージェントベース、および歩行者ダイナミクスモデルのいずれかのテンプレートをウィザードで選択し、新規モデルの作成を開始できます。
その他の機能
- 階層モデルと大きなダイヤグラム内のナビゲーションを単純化するために、設計時とランタイムの両方において"View Area"オブジェクトを加えました。
- 歩行者ライブラリは歩行者の群衆の行動をサポートします。
- 教育研究のためにAnyLogic University Researcher(大学研究者向け版)をリリースしました。その後、無料のAnyLogic Personal Learning(PLE)エディションが追加され、シミュレーションモデリングの指導、学習等に気軽に試せるようになりました。
- Vensimモデル用コンバータの追加
AnyLogic 6.0

New AnyLogicエンジンと新機能の追加
AnyLogic 6では、シミュレーションエンジンを大幅に改善しました。モデルは5〜20倍高速で実行可能になり、モデルのメモリ使用量が大幅に削減されました。その結果、標準の1GB RAM搭載のPCでも、個々に特徴を持つ数百万人のエージェント(人々)が集まる大都市をテーマにしたモデリングが可能になりました。
AnyLogic 6モデル開発環境はEclipseに基づいており、Eclipseへの移行によりWindows、Mac、Linuxなどの一般的なOSユーザーは、それぞれのOSでAnyLogicを実行できます。
AnyLogic 6以降は、複数のモデルを同時に使用して、さまざまなプロジェクト間で使用可能になり、モデル間でコンポーネントをコピーおよび移動できるようになり、CSVバージョン管理システムの統合により、チームワーク機能の基本が備わり、複数のモデラーが大規模なプロジェクトを効率的に取り組むことができるようになりました。

ユーザーインターフェースの強化
AnyLogicナビゲーションは、全てのエレメント(イベント、状態図、変数およびパラメータ等)を単一キャンバス上で取り扱えるようになりました。これにより、アクティブなオブジェクトの完全なオーバービューを提供します。また、モデルを実行する間に、ユーザーは同じウィンドウにおいてアニメーションとモデル・エレメントの両方を同時に見ることができ様になりました。
このバージョンでは、コード完成メカニズム(Code completion mechanism)が導入され、これにより、入力コードが大幅に簡略化され、関数、変数、およびパラメータの名前を選択し、入力することでコーディングのミスを減少させます。
その他の機能
- CADファイルのインポート
- エージェントベースおよびシステムダイナミクスのシミュレーションパフォーマンスが向上
- GISマップの埋め込み
- モデルシミュレーションスナップショット
AnyLogic 5.3-5.5

歩行者ライブラリ
歩行者ライブラリが2005年にリリースされました。歩行者のダイナミクスを取り込み、離散事象モデルと統合した、使いやすいソリューションです。歩行者ライブラリは、建物内または路上での歩行者の流れをシミュレートするのに使用します。歩行者モデルは次のような統計収集が可能です:
- 歩行者の密度
- 待ち時間の予測
- 屋内設計のテスト、その他
歩行者ライブラリの作成モデルでは、歩行者が移動する際、壁や他の歩行者などのさまざまな障害に反応、衝突しないように、自身の目的地に移動します。
ビジネスグラフィックライブラリ
ビジネスグラフィックライブラリは、シミュレーション実行中に、モデル出力データのアニメ化や、データを他のアプリケーションにテキストとしてエクスポートする図表とヒストグラムを備えてあります。図表の種類は、MS Excelに似ており、現在、AnyLogic Analysisパレットにあります。

エージェントベースライブラリ
このライブラリはAnyLogic 5.4でリリースされ、エージェントベースモデルの時間、空間、ネットワーク、通信、およびプレゼンテーション管理がシンプルに使いやすくなりました。
エージェントベースライブラリは、エージェントベースのモデルを効率的に開発するために作成されました。このライブラリは、各種市場動向、サプライ・チェーン、道路交通および人口等の様々な振る舞いをシミュレートする際に利用出来ます。エージェントベースのモデルは、個々のエージェント(人、車、製品等)の振る舞いを仮定し、システム全体の振舞を観察することが出来ます。
エージェントベースライブラリはAnyLogicエージェントパレットにあります。
交通ライブラリ
AnyLogic5.5で装備されたこのライブラリを利用することで、交通シミュレーションを容易に作成することが出来ます。道路、交差点、駐車場における車両の動きをシミュレートし、スループットに関する統計を収集することが出来ます。
交通ライブラリは歩行者ライブラリと組み合わせて、交通渋滞での歩行者の影響を調べるのに利用できます。車の動きは、交通ルールに基づいて動作させることが出来ます。
交通ライブラリは、現在では道路交通ライブラリに名前が変更されました。
AnyLogic 5.0-5.2

システムダイナミクス
AnyLogic 5.0では、システム・ダイナミクスシミュレーションに対応しました。これにより、多くのモデラーが使用した、フィードバック構造 (Stock と Flow 図 、Decision rules, Array variables)のデザインとシミュレーションを可能にしました。
この機能が加わることで、エージェントベースシミュレーション、システム・ダイナミクス、ディスクリートイベント・モデリングの3つの主要なモデリング・アプローチをすべて組み込んだ最初のAnyLogicシミュレーション・ツールになりました。
ネットワークベースモデリング
AnyLogic 5.0のエンタープライズライブラリは、特定の物理的空間で行われ、エンティティとリソースの動きに関わるプロセス設計に、ネットワークベースのモデリングアプローチを提供しました。

3Dアニメーション
AnyLogic 5バージョンからは、次の機能を含む3Dアニメーションを使用してモデルを視覚化できるようになりました。
- 基本的な3Dシェイプ:球、円柱、円錐、円環、三角形、メッシュ、テキストなど
- 基本図形の組み合わせたカスタム図形
- 表面材のサポート
- 動的な照明
エクスペリメント(実験)フレームワークの拡張
シミュレーションおよび最適化実験に加えて、AnyLogic 5.0シミュレーションフレームワークは以下のように拡張されました。
- モンテカルロ実験:確率的パラメータでシミュレーションを数回実行し、出力を収集し、ヒストグラムでそれらを表現することができます。
- 感度分析実験: モデルパラメータの変化によるシミュレーション結果の変化を調べるのに役立ちます。このモデルは、パラメータを変化させて複数回実行し、シミュレーション出力がどのように変化するかを見ることができます。
- パラメータ変動実験(AnyLogic 5.1でリリース):異なるパラメータでモデルを実行し、特定のパラメータがモデルの動作にどのように影響するかを分析します。この実験では、1つまたは複数のルートオブジェクトパラメータを変更して、複数の単一モデル実行を含む複雑なモデルシミュレーションの作成が簡単に行えます。
- カスタム実験:パラメータの設定およびシミュレーションを実行する際に、最大の柔軟性をユーザーに提供します。実験シナリオは、モデラーが記述したJavaコードで定義されます。
AnyLogic 4.5

エンタープライズライブラリ
当初から利用可能なエージェントベースモデリングに加えて、AnyLogic 4.5は、今日のプロセスモデリングライブラリの前身であるエンタープライズライブラリにディスクリートイベントモデリングを導入しました。これは、次のようなシステムのモデル化とシミュレーションに使用できます。
- 製造プロセス
- サービスシステム(銀行、空港、コールセンターなど)
- ビジネスプロセスと原価計算
- ロジスティクスとサプライチェーンモデル
エンタープライズライブラリは、アクティブオブジェクトに基づいて、離散的なイベント・モデルを作成するためのフローチャートを作成する機能を含んでいます。また、ライブラリには、モデル作成に必要なアニメーションを多数含んでおり、ドラッグアンドドロップで使用できます。
エンタープライズライブラリにより、ユーザーはインタラクティブなモデルを作成し、統計、モデル検証のためにプロセスを効果的に視覚化することが可能になりました。ライブラリコンポーネントは、イベントやステートチャートなどの旧AnyLogicと相互運用できます。

カスタムライブラリ
AnyLogic 4.5以降、ユーザーは特定のアプリケーションエリア用の再利用可能なアクティブオブジェクト一式を開発、パッケージ化し、AnyLogicライブラリとして保存できます。これらのライブラリは、エクスポートして繰り返し使用することができます。
最適化エクスペリメント(実験)
AnyLogic 4.5でモデリング環境に最適化機能が追加され、現在の実験フレームワークに引き継がれています。エクスペリメントの実行時に、ユーザーは最良の解決策に合致するモデルパラメータを見出すことができます。最適化エクスペリメントは、システム・パフォーマンスを改善するための確かな条件を割り出し、システムの振る舞いを最適化します。
AnyLogicの最適化エンジンは、OptTek社製の最先端最適化エンジンOptQuestで構築されています。上級者は、AnyLogicエンジンAPIを使用することで、モデル反復回数の設定、パラメーター変動、カスタム最適化アルゴリズム等をコントロールすることが出来ます。
Stat::Fitとの統合
Anylogic 4.5以降、このプログラムは包括的な分布フィッティングソフトウェアであるStat::Fitとシームレスに統合されました。Stat::Fitは生データを取り、適切な分布を与えます。その後、分布はAnyLogicにフォーマットされ、AnyLogicに直接入力されます。
AnyLogic 4.0

AnyLogic初期版をリリース
AnyLogicの歴史は2000年に始まりました。先のCOVERS3.0から番号を引き継ぎAnyLogic 4.0がビジネスアプリケーション用のシミュレーションツールとしてリリースされました。それは、複雑で大規模システムをモデル化することを目的としました。
- 離散事象と連続事象ロジック(ネットワーク、プロトコル、並列アルゴリズム、組込みコントローラ、およびロジスティクスネットワーク)
- 対象物(車両、機械、水力発電所およびエアロダイナミック、化学反応、生態系システム)

設定基準
AnyLogicは、エージェントベースシミュレーション環境でモデル化できる最初のツールとしてリリースされました。モデルにはアクティブなオブジェクト(後に「エージェント」とも呼ばれる)とのコミュニケーションからなる階層構造で構成されました。AnyLogicは、オブジェクト指向の方法において階層モデルを構築するUML-RT構造ダイヤグラムとオブジェクト振る舞いを設定するためのハイブリッド状態図、又はハイブリッドのステートマシンを使用しました。これにより、すべてのオブジェクトのカプセル化やシステム構造と振る舞いの分離および相続が可能になりました。
相互運用
AnyLogicモデルはオープンアーキテクチャを採用しており、オフィスや企業のソフトウェアと相互運用できます。ユーザーは、モデルのスケーラビリティと柔軟性を高めるためにJavaコードの追加、カスタムオブジェクトクラスの作成、ステートロジックや継続的な振る舞いの追加でモデル機能を拡張できます。モデルはAnyLogicからJavaアプレットとしてエクスポートし、Webブラウザで実行できます。
AnyLogicは、2000年のウィンターシミュレーションコンファレンスで初めて発表し、大きな反響を受けました。