AnyLogic 8.7.12ではリバーシブルコンベヤと新しい組み込みヘルプが導入されました

AnyLogic 8.7.12がリリースされ、ダウンロード可能です

今年にはいり、AnyLogicライブラリのマイナーアップデートが3回程ありました。今回は、新たに追加されるリバーシブルコンベヤをご紹介します。その他、新バージョンには、再構成されたAnyLogic Helpも組み込まれています。

リバーシブルコンベヤ

これまでAnylogicで製造モデルを作成している方々は、コンベヤネットワークが最初のマテリアルハンドリングライブラリエレメントの1つであることをご存知かと思います。新しいバージョンでは、それを双方向に動作するように改良しました-モデルの実行中にコンベヤの方向を変更するオプションを追加しました。

メインコンベヤに沿ってワークステーションにつながるリバーシブルコンベヤを使用することで、コンベヤネットワークを簡単にアップグレードできるようになりました。この機能は、コンベヤバッファーの作成にも役立ちます。

コンベヤをリバーシブルにするには、コンベヤマークアップエレメントのプロパティでReversibleオプションをオンにします。setDirection()またはchangeDirection()関数を呼び出すことにより、モデルの実行中いつでもコンベヤの移動方向を逆にすることができます。


AnyLogicコンベヤマークアップエレメント、フローチャート、およびモデルアニメーションのプロパティ
AnyLogicコンベヤマークアップエレメント、フローチャート、およびモデルアニメーションのプロパティ

コンベヤの動きを逆にした際に、コンベヤにエージェントがいる場合、エージェントはoutRedirectポートを介してConveyブロックを離れます。フローチャートを使用して、モデルからそれらをリルートまたは削除することができます。

デモモデルのリバーシブルコンベヤリバーシブルコンベヤバッファーリバーシブルコンベヤスパーのアイテムフロー制御で、リバーシブルコンベヤの動作を確認してください。


この単純なモデルは、リバーシブルコンベヤを使用して、メインコンベヤラインに沿って配置されたステーションにインフィードおよびアウトフィードする方法を示しています。

最新の組み込みヘルプ

ウェブサイトからアクセスできるAnyLogic Helpは昨年更新されました(ブログで発表しました)。バージョン8.7.12以降は、AnyLogicソフトウェア内からも新しいヘルプを利用できるようになりました。

今回のリリースには、便利なヘルプアップデートが付属しています。これにより、すべてのビデオがウェブページに埋め込まれるため、他のウェブサイトにアクセスしてビデオを視聴する必要はありません。

また、ほとんどのヘルプ記事には、AnyLogic Cloudの関連するモデル例へのリンクが含まれています。これは、AnyLogicの新規ユーザーにとって特に役立ちます。リンクをたどってモデルを開き、AnyLogicを開かずに特定の機能がどのように機能するかを確認することが出来ます。

AnyLogic 8.7.12の更新と改良内容について詳しくは、リリースノートをご覧ください。


AnyLogicを更新するか、当社のWebサイトから最新バージョンをダウンロードし、新機能をお試しください。また、以下にコメントをご記入いただき、情報を共有できれば幸いです!

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