押し船(Push Boat)船舶の総航海収益を最大化

問題:




SCF船舶(Seacorホールディンググループの一部)と提携した、航路システムのオペレーターであるInterBarge社は、専用の契約貨物船を使用し、HPP航路(パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル及びウルグアイ) の貨物輸送を運営しています。タグボートとはしけ船はこれらの契約に予め割り当てられています。年間を通じて、ある期間や季節に、これらのリソースは契約無く、空いている期間があります。


同社の課題は、総航海収益を最大化するために、保有船舶の空き容量を使用し、最適な船団サイズと容量の割り当てを選択することで、専用の契約運賃を提供することでした。


管理者の疑問は、押し船、はしけ船、専用契約無しの船舶は完全に独立しており、新しい配船モードで、そのオペレーションをスケジュールする方法でした。ある港又は配船ポイントに到達したときに、どれが最適なルートであるかを、各押し船が決定できるように、インテリジェントな方法で動作を分析し、どのはしけ船を使用して一時的な船団を構築できるかを分析するのが目的でした。


Iteコンサルタントは、この問題を解決するためにシミュレーション・モデリングを使用するのが最善であると考えました。本シミュレーション・プロジェクトの目標は次のとおりです:

  • プランニングツール(どの航海を行うか、また、どれを委託契約するか、どこで押し船とはしけ船を割り当てるべきか、その他)を使用して、所有車両と船舶リソースの総航海収益を最大化。
  • 押し船およびはしけ船の新規取得によるリスクの評価。
  • 収益を予測と請負契約貨物運送価格協議用のツール作成。
  • 全オペレーションの短期および長期ベースでのプラン作成用ツール作成。

ソリューション:




モデルはディスクリート・イベントおよびエージェント・ベース方法論の両方を使用してAnyLogicで設計されました。タグボートとはしけ船は、各中継地点、港に寄港しながら川に沿って移動します。次に、非契約輸送を始めるポイントとして使用するかどうか判断します。押し船やはしけ船は、判断時に地理的な位置で決定します。モデルは個々のアクティブで利用可能な契約には同等の定期用船契約で計算し、位置のパラメーターと制約をすべて考慮に入れて、最良の船団構成を推奨します。


入力データ:

  • 利用可能な水路需要と季節間格差(契約、製品、価格、料金、その他)。
  • 押し船とはしけ船(リソース・タイプ、積込(速度)、試案、動力、燃料消費、保守、その他)
  • 川や港のスペック(水位、荷役能力、各製品の運賃、その他)
  • 港と目的地までの距離
  • 船舶利用および港オペレーションの運営費および時間調整

河川ロジスティクス航路モデル

はしけ船運行アニメーション

モデルの条件およびパラメーター:
  • 川の水位、信号制限による押し船の航路/中継地の限定
  • 上流あるいは川下へナビゲートする時の押し船の能力
  • 荷積みや荷降ろし、または押し船の運航速度
  • 燃料消費量
  • 週契約及びシーズン契約
  • 予め割り当てた船舶
  • タイプ別はしけ船の取入口、製品箱係数、月毎の水位
  • 荷積みや荷降ろし時間

結果:




約250ある外部変数および多数シナリオを選択し検討している間に、モデルはわずか300秒以内で5年間分をシミュレートします。この意志決定支援システムは、ユーザーが一定のリソースおよび航路貨物運送デマンドの予想される航路収益を簡単に予測でき、どの戦略を選択するべきかを明示します。


ユーザーには、1つの契約当たりの輸送重量(トン)、ナビゲート時間とコスト、押し船とはしけ船使用率とロケーション、各港における停泊と待合せ時間、燃料消費等のようなキー・インジケータのグループが提供されています。これらの情報は、システムに提供されるこれらの情報により、最高の判断を下すことができます。さらに、短期、長期に渡り、押し船およびバージ船団の最適なルート計画を可能にします。


出力データは追加報告あるいは解析をしやすくするためにエクセル・ファイルにエクスポートされます。さらに、既存のITインフラのデータベースとモデルの統合が可能です。


最終的にシミュレーションモデルはユーザーの持つ様々な情報およびシナリオを利用し、簡単に変更または新規要件に適応させることができます。

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